FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)を目指す人が増えています。
ただし、資産形成やリタイア後の生活で見逃せない大きなリスクがあります。
それが**インフレ(物価上昇)**です。
物価が上がれば日々の生活費が増え、同じ貯金額では以前と同じ生活ができなくなります。さらに、インフレによってお金の価値そのものが目減りしていくため、せっかく築いた資産も実質的に目減りしてしまうのです。
この記事では、FIREを本気で狙う人に向けて、インフレ耐性のあるポートフォリオ構築方法を徹底解説します。
なぜFIREにインフレ対策が欠かせないのか?
FIREを達成した後は、基本的に「労働収入に頼らず、資産の取り崩しや配当収入で生活」していきます。
このとき、インフレが進行すると次のような問題が起こります。
- 生活費が増える
- 現金の価値が下がる
- 固定利回り資産の実質リターンがマイナスになる
👉 FIREの仕組みそのものについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
➡ 【完全保存版】FIREとは何か?意味・4つのスタイル・実例・始め方まで徹底解説!
インフレに強い資産と弱い資産の比較
ここで代表的な金融商品を比較してみましょう。
金融商品 | インフレ耐性 | 特徴 |
---|---|---|
株式(特にインデックス) | ◎ | 企業の売上・利益は物価とともに上がる傾向があり、長期ではインフレを上回る成長が期待できる |
不動産(REIT含む) | ○ | 家賃や土地価格はインフレと連動しやすい |
金(ゴールド) | ○ | 通貨価値下落のヘッジ資産。有事の逃避先として需要が高まる |
債券(国債など) | △ | 固定利回りはインフレに弱いが、「インフレ連動国債」なら有効 |
現金(普通預金など) | × | インフレで最も価値が減る |
👉 インフレ率についての最新データは、日本銀行のサイトで確認できます。
➡ 日本銀行「物価の動き」
インフレ耐性ポートフォリオの基本モデル
FIREを狙う人におすすめの基本ポートフォリオ例:
- 株式インデックス(S&P500、全世界株など):60%
- 不動産(REITなど):20%
- 金(ゴールドETFなど):10%
- 債券(インフレ連動国債):5%
- 現金(生活防衛資金):5%
👉 つみたてNISAを利用して株式インデックスに投資するのも有効です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
➡ 【今から始める】つみたてNISA活用ガイド|20代・30代の資産形成入門
インフレ耐性を高める具体的な戦略
- 株式を軸にする
- 不動産(REIT含む)を組み入れる
- 金を少し持つ
- インフレ連動国債を活用する
👉 詳細は財務省公式ページをチェック
➡ 財務省「物価連動国債」 - 現金は最小限にする
ケーススタディ|インフレ下での生活費シミュレーション
仮に毎月20万円で生活している人がいた場合:
- インフレ率2% → 10年後 約24.3万円
- インフレ率3% → 10年後 約26.9万円
👉 実際にどれくらい生活費がかかるかは「実家暮らしFIRE志望者のリアル支出公開」記事でも紹介しています。
➡ 実家暮らしFIRE志望者のリアル支出公開|月5万円生活は本当に可能なのか?
まとめ|FIREを守るのは“攻め”と“守り”の両立
- 株式でインフレ以上のリターンを狙う
- 不動産・金でリスク分散
- 債券や現金で生活の安定性を確保
👉 FIREを目指すなら、インフレに強い資産を組み込むことが不可欠です。
コメント